伝統的な工法では土や竹、その他、現地で簡単に手に入る材料を用いますが、最近では、強度の面から、砂にセメントを混ぜたサンドクレートや高価なコンクリートを用いた工法が主流になっています。私たちは、環境や社会にやさしい学校を建設するために、現代的な方法と伝統的な知識を活用することを提案しています。そのために、いくつかの現地の建設業者と打ち合わせをしました。彼らは建設予定地からとれる土に5%のセメントを混ぜ、圧縮することでできる「アースブロック」の製造することができます。「アースブロック」は、土の調湿・蓄熱性とコンクリートの強度性を併せ持ち、環境負荷の少ない建築材と言えます。より多くの工法を次世代に残すためにも、将来的にはコンクリートを用いた主流の工法と、この新しい工法も組み合わせられるべきだと私たちは考えています。 学校を建設することはもちろん重要ですが、いかに多様な建築手法があるかを実践することも等しく重要なことだと、私たちは考えています。