言語、学習、考察、社会交流といったその後の個人としてのポテンシャルを最大限に伸ばすためには、3歳までの幼児期に適切な刺激に触れることが重要だと、近年多くの研究で指摘されています。 ガーナ政府も、子どもたちは少なくとも4歳までに幼稚園に通うべき、と考えていますが、ダマング村のような地方でそれはとても難しい状況です。なぜなら多くの子どもたちが小学校にさえ通うことができず、ましてや幼稚園に通うことはかなりの贅沢だと考えられがちだからです。 地域の子どもたちの教育の質を改善し、良質な教育を男女等しく提供するうえで、幼児教育はとても重要だと現地のNGO・VPWAは考えています。彼らは、こうしたことについての認識を広めるとともに、金銭的な理由で学校に通うことができない子どもたちが無償で学校に通うことができるように支援制度を立ち上げるつもりです。幼稚園の建設によって、子どもたちの世話にかかる母親の負担を軽減させることは確かです。例えば、幼稚園に子どもたちを預けているあいだ、母親たちはその時間をキャリアアップや他の活動に使うことができるようになります。